みちたろう院長の日記 Vol.42


前回は、自然界や歴史的建造物、美術作品において、人間が本能的に?美しい?とか?理想的?と感じる形態美に共通している比率や法則のお話でした。

それらは、差し歯や入れ歯など、審美的な治療と深い関係があります。
例えば、ゴールデンプロポーション(黄金比・黄金分割)においては、ミロのビーナスの上半身と下半身、顔の横幅と縦の長さの比率と、人間の歯で一番目立つところの上顎の6前歯の理想的な大きさの比率は1:1.618であり、一致しています!

そして、パルテノン神殿や日本の寺院などの歴史的建造物にみられるシンメトリー(左右対称の法則)ですが、お口のなかにおいては、顔の中心と大きな前歯2本の中心が一致し、歯並びが左右対象であることがナチュラルでありビューティーです!

もちろん、お顔全体との大きさ・色・形・歯並びのバランスや、笑った時のリップからこぼれる歯の割合や、歯肉や歯とのバランスも考えないとなりません。

これらの比率や法則は、あくまで基準であり、実際には機能性との兼ね合いで、なかなか理想的にできない事もあります・・・。

われわれ歯医者さんも芸術や自然に触れる機会をもうけて、仕事に生かす?美?のセンスをみがくことも大切なんですね!

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